韓国のLG Displayが、AppleのiPhone向けに有機EL(OLED)パネルの量産体制に入り、最初の40万枚は12月に出荷される見通しとのことです。韓国ETNewsが伝えています。
12月中旬から供給開始
同メディアによると、LG Displayは10月にOLEDパネルの生産に必要な素材を発注、今月より坡州にある「E-6」工場で量産に着手した模様です。12月中旬から供給する予定と報じられています。
これらOLEDパネルは、iPhoneに搭載される見通しとのことです。
SamsungがiPhone向けにOLEDを独占供給
AppleはiPhoneに搭載するOLEDディスプレイについて、品質などの理由からこれまで韓国のSamsungのみに供給を頼ってきました。しかし1社に依存する体制はコスト交渉に不利であることなどから、Appleは特にLG Displayによる供給開始に期待をかけてきたといわれています。
9月にはLGがiPhone向けOLEDのサプライヤーとして正式に選定され、量産準備を開始したと報じられましたが、量産開始時期については不明なままでした。
発注の一部がApple Watch向けである可能性も
AppleとLG Display間で結ばれた契約内容は明らかにされていませんが、業界関係者によればOLEDパネルの発注数は約40万枚で、1枚あたりの価格は10万ウォン(約1万円)、総額400億ウォン(約40億円)と推定されています。
ただし米メディアAppleInsiderは、今回発注された40万枚のOLEDパネルがすべてiPhone向けとは限らないと記しています。LGはすでにApple Watch向けにOLEDディスプレイを供給しているため、これらの一部がApple Watch向けである可能性も否定できないというのが、同メディアの主張です。
Source:ETNews via AppleInsider
(lunatic)